日記

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4月24日 日記

 トイレが逆流した。逆流したといっても便器から水が溢れたというわけではない。時間が巻き戻ったというような感じだ。つまり、流した水が貯水タンクに戻ったというわけだ。幸いトイレ掃除をした後の綺麗な水だったから、書くのもはばかられるような状況にはなっていない。

 ただ、どうもおかしい様子がある。トイレ自体が過去になってしまったような感じがするのだ。うまく伝えることができないが、どうしたものだろう。つまり、要約になるのかわからないけれど、過去に流し去ってしまったものが戻ってきているのだ。排泄物は戻ってこない。この仕様には感謝している。感謝の都サンクス・ペテルブルク。つまり、排泄物以外の流してしまったもの、これまでに住んでいた人が流してしまったもの。例えば金魚が戻ってきた。夏祭りで子供がとってきたものだろう。うちでは飼えないから金魚掬いはダメ。と言われていたのに誘惑に負けてやってしまったのだろう。そうして行き場を無くした金魚をトイレに流した。その金魚が戻ってきた。体長は約30cm。でかい。過去に戻っているなら小さいままなんじゃないのか。そこら辺はわからない。トイレから過去のものが出てくるのがまず意味わからないんだから、それくらいで驚いてたらいけない。過去の約束も出てきた。婚約の話みたいだ。何かがあって婚約の話が水に流されたんだろうな。だからと言ってトイレに流す必要もないだろうが。

 これからも何か過去のものが流れてくるだろうからまたなんかあったら日記に書くことにする。