日記

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10月17日 日記

 本屋のエスカレーターで聞いた「にじゅういつか」という言葉が忘れられない。聞こえてきた文脈といい方からして「二十五日」のことなのは間違いない。本来ならその読み方に対して日本語の母語話者として違和感を覚えなければならない。しかし、耳馴染みの良い気持ちの良い言葉だと思ってしまった。何なら「にじゅうごにち」の方に違和感を覚えているような気もする。たぶん、それはおそらく、「ご」という濁音のせいだろうとは思う。いくら鼻濁音としてごまかそうとしてもそれは濁っていることに変わりがない。カ行の濁音は汚れである。ゴミという言葉に濁音が使われているのはそのためだ。そういえばごみ捨てるの忘れてたな。