日記

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4月19日 日記

「塞ぎ込むには十分な量の失敗と、処理しきれない量の悲しみを血として流す」書くことが自傷行為ならばこのメモは十分自傷行為としての役割を果たした。2022年3月7日のメモである。何があったかは覚えていないし、覚えていないからこそこのメモがある。

 泣くことができないという人間は一定数存在していて、どんな悲しい映画を見ても泣けない。そういう人がアメリカに移住した途端、映画業界は終わるだろう(全米が泣かなくなってしまうので)。逆にどんなちっぽけな悲しみを描いた映画でも泣いてしまう人がいる。これはどちらも悲しいことだと思う。そう、涙が溢れてくるほどに。