日記

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6月14日 日記

辞書を振り回して遊んでたら文字がこぼれてきた。開いてみると、所々に空白があって、あるはずの言葉がない。では文字はどこにいったのかというと、足にへばりついている。ダサいタトゥーみたいだ。「扁桃体」。

 

せっかくなので、全部の言葉を辞書からなくしてみようと思った。ゴミ袋を持ってきて、その中でひたすらに辞書を振る。ボロボロと黒いものがこぼれてくる。「比翼連理」、「拐帯」、「尤度関数」。読むことすらできない言葉ばかりが出てくる。辞書すらも私のことを馬鹿にするのか。

 

40分ほど振り続けた。開いてみると、敗北という言葉はもちろん、言葉は何一つ残っていない。ざまあみろ。さて、このゴミは燃えるゴミでいいのだろうか。