日記

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6月12日 日記

近所のカーブミラー農場でカーブミラーがすくすくと育っていた。

 

道路に置いてあるあのオレンジの鏡、あれのことです。あれは実は農場で栽培されています。あまり知られておらず、工場で生産されているかのように誤解している方もいらっしゃると思うので、ここで一度正しい知識をお教えします。

 

カーブミラーは植物の一種です。普通の植物のように水と光を栄養として成長します。また、光の方向に茎が曲がっていく点も同じなため、まっすぐ育てるのが非常に難しいです。かつては真っ直ぐ育つかどうかは賭けのようなものであったのですが、技術の発達により、真っ直ぐのカーブミラーを安定的に栽培できるようになりました。光の方向を計算し、土壌をターンテーブルのように回転させると言う技術です。技術の発明前に比べて値段は三分の一ほどまで下がっています。

 

また最近では遺伝子組み換えを用いない方法による、カーブミラーの色彩操作の方法も編み出されたため、オレンジ以外の色の栽培も各地で始まっています。

 

近くの農場では高さがおよそ50センチほどまで成長しており、出荷まであと二ヶ月と言ったところまで来ています。