日記

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6月16日 日記

目の美しいことが、一ばんいいと思われる。鼻が無くても、口が隠されていても、目が、その目を見ていると、もっと自分が美しく生きなければと思わせるような目であれば、いいと思っている。

太宰治は『女生徒』の中でこう書いた。

 

私はこの文章がとても好きだ。もし『華氏451度』の世界に入れるのなら、その文章があるという理由だけで『女生徒』になりたい。

 

たくさんの人がマスクをして過ごしている今の世界だからこそ、私はもっとこの文章が好きになる。

 

目といえば、私は人の左目を覗き込む癖がある。中学の頃に身についた、かなり後天的な癖だ。職場体験のとき休憩室のホワイトボードに書いてあった「お客様の左目を見ること」を今でも実行しているというだけ。おそらく多くの人の利き目が右だからということなんだろうと思う。利き目が左の人がいたら教えてほしい。右目を覗き込む。