日記

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4月16日 日記

 宗教に勧誘されたことがない。どんなに街中を歩いても、どんなに街の外れを歩いても、どんなに田舎を歩いていても、まだ一度もない。他の人から宗教勧誘を受けたという話を聞くといつも羨ましく思う。ただ、自分は勧誘されたらころっと入ってしまいそうな人間だから、されない方がありがたいとも思っている。難しい。

 宗教勧誘をされてみたいのには、もちろん理由があ。信者たちが何をどうしてそこまで信仰できるのかを知りたいからだ。しかもそれを周りに布教したくなるだなんて気になってしょうがない。いろんな宗教の人からいろんな神の話を聞いて、最強の神を作りたくもなる。トムブラウンみたいだけれど、これは星新一だ。

 同じように”推し”とかいう概念も気になる。自分はまだ”推し”というものがわからない。好きではあるが、それはきっと”推し”ではない。なんとなく”推し”には狂わなければいけないような気がしているから、ただ好きというだけでは足りないんだろう。だから”推し”に対して真っ当に狂えている人を見ると少量の恐怖とともに莫大な量の尊敬を覚える。