日記

日記

6月27日 日記

先日Amazonで注文した漫画が届いた。panpanyaという人の作品だ。まだ少ししか読んでいないけれど、自分がとても好みそうな作品だということはわかった。さすが自分。自分の好みがよくわかっていて偉い。

 

自分の好みだけれど、極端にギャグに振り切った作品、ゆっくりとした時間が流れる日常の機微を描いた作品、人間の心情の揺れ動きがメインの作品、こんな感じだろうか。大体全部じゃないかって話になるけど、異世界転生物とか、バトル物とか、メインに据えられているものが違えば、たとえそれが心情の揺れ動きを描いていても好みから外れやすくなる。もちろん嫌いというわけじゃない。もしかしたら分類自体が間違っているのかもしれないけれど、好きなものを帰納的に考えているのだから、間違っていることは往々にしてある。これから好きなものを見つけていく中で分類は変化する。

 

極端にギャグに振り切った作品は、たとえば「ポプテピピック」、「パタリロ!*1「女子高生の無駄遣い」、「生徒会役員共」。こんな感じだろうか。

 

機微を描いた作品。たとえば、「ブランクスペース」*2、「児玉まりあ文学集成」*3、「惡の華」。こんなところだろうか。もっと詳細に分類するべきだと思う。でも、今はこれが私で、これ以上自分を分割してしまいたくない。切り刻まれることに対する恐れを捨てることができていない。

 

今日届いた本は、3冊全て後者にあたる。だから好き。何も恐れなくてよかった。ただそこにある緩やかさを怠惰に、でも確かに噛み締めて読めばそれでよかった。それを許してくれる作品だから好きなんだろうな。

 

panpanyaで検索したら雑記が出てきた*4。私が好きなのはこういう緩やかさだ。緩やかさの中に、緩やかに生きていなければ気付けないものがある。夏の匂い、セミがいないのにもう夏だということ、祖母の家の焼き魚。こういう緩やかさは、時として忙しさの中で忘れ去られる。忘れ去られたとしても、それは奪われていない。ただ、忘れているだけ。だから、それを思い出させてくれるものを大いに愛さなければならない。それを思い出させてくれる人を大いに尊敬しなくてはならない。部屋に残った画鋲の跡、何を飾っていたのだろう。夜は1日に2度存在していること、AM3:00は深夜だろうか。廃校の黒板に書かれた「自習」の文字、やけに大きいのはなぜだろうか。

 

もう1000文字を超えた。忙しくないふりをして、無理やり緩やかになろうとしている。

*1:ギャグパートが一番好きという話であって、他の部分ももちろん好きだが。

*2:https://viewer.heros-web.com/episode/13933686331689971929

*3:http://to-ti.in/story/kodama01

*4:https://www.panpanya.com